1.いつかは訪れる不況

 今日は不況が訪れる前に準備すべきことについて書いてみたいと思います。現在の日本は足元のGDPは冴えないものの一応景気が良いと言われています。しかし景気の循環は波打つものですから、当然いつかは景気後退が訪れます。そういった場合、スーパーなどの日常品を扱う小売店は比較的打撃は少ないのですが、その他の趣味に関するものや高級品といった物を扱うお店は大きな打撃を受ける傾向にあります。ですので今の内から強固な収益体制を構築しておくことが長くお店を続けるコツでもあります。

2.顧客の離脱を防ぐ

 個人的にはあまりお勧めしませんが、顧客の離脱を防ぐために契約に特約を設けるやり方があります。よく携帯電話の契約で2年以内に解約した場合9,800円の解約手数料がかかるというものです。また解約までのプロセスをワザと複雑化する方法もあります。業態によっては受け入れやすいところもあるのですが、店舗の経営で物を売る仕事では契約書を交わすということがないため、使うことができない手法でもあります。できれば売上が1/2、できれば1/5になっても何とかお店を維持できるようになれば理想的です。

3.軽量プランを作る。

 現在、その店舗に通ってくれているお客さんは既にファンになってくれている訳ですから、不況が来た場合もできれば通い続けたいはずです。しかしながら給料が下がれば、無い袖は振れないため次第に客足は遠のいていきます。普段、このブログでは「割引は基本的にはしてはいけない。」という方針で書いています。この考え方は割引に近いかもしれませんが、不況時は「顧客を離さない。」ということが最優先になるので、あえて軽量プランを作ることを提案したいと思います。これは実施する時期が非常に難しいのですが、顧客が金銭的な理由で頻繁に解約するような状況になった場合にはいい方法かも知れません。サービスの量を減らしてその分値付けを安くします。通ってくれているお客さんが減らければ、お店に来て頂いた時に何かをお勧めすることができるので金銭的に余裕のある時は購入してくれる可能性を残すことができます。またお客さんと一体感を出すと効果的です。「○○プランをご用意致しました!一緒に不景気を乗り切りましょう!」という具合です。

4.従業員同士の各店舗の監査

 従業員1人、1人を半年に1回ぐらいづつ各店舗を回らせてセルフ監査をさせる方法です。例えば掃除が得意なスタッフがいれば掃除監査、接客が得意な方は接客監査、商品知識がある方は商品監査といった具合です。これをやるためにはある程度多店舗で展開していることが前提になりますが、スタッフ同士がお互いに指摘し合うことで、どんなことができるスタッフがどこの店舗にいるか分かるようになります。また経営者が各店舗を回る必要が少なくなるので、売上の向上のために時間を使うことができます。色々なポイントでノウハウが共有され、各店舗の採算が底上げされます。

5.紹介特典の方向性を変える。

 紹介特典を用意されているお店は既にあると思いますが、その特典の方向性を変えてみましょう。本来、紹介特典というと「お友達を紹介してくれたら、20%OFF」、「お友達を紹介してくれたら、景品プレゼント」などが一般的だと思いますが、これを期間限定で会費免除にする方法です。例えば1ヵ月の会費を免除などです。これも一種の割引ですが、不況時は顧客の離脱率が一気に上がるためある程度薄利多売になることを覚悟しなければなりません。とにかくお客さんを逃がさないこと、この1点に尽きます。たくさんのお客さんを抱えているお店であるというイメージが守れれば、値上げは比較的たやすいからです。ここで1点注意点なのですが、FPのような家計コンサルをして「こうすれば、うちの会費分を捻出できますよ!」という助言は避けた方が無難です。最初は格安simなど月々のスマホ代を削るところから始めるでしょうが、最終的にはあなたのお店の会費も削りたくなります。削らないと何かこう気持ちの悪い「目の上のたんこぶ」状態になるのです。そういった節約情報はいくらでも出回っている世の中ですからあえて助言する必要性も少ないものと思われます。

 以上、私の考える不況時の対策でした。考え方の方向性としては客単価を犠牲にしても、紹介制度などで新規顧客を増やしていくイメージです。