1.ポケモンは子供のゲームだった。

 昨今、ポケモンGoというスマートホンのゲームが高齢者の間で流行っているのをご存知だろうか?ポケモン(ポケットモンスター)と言えば1996年にゲームボーイというゲーム機のソフトとして任天堂から発売された。筆者が小学生の時は大流行したもので、アニメの主題歌のCDや、カードゲームなど様々なグッズも購入したものである。しかしながら緑・赤・青・金・銀と様々な後発ソフトがリリースされる中で次第に距離ができていった。都内ではポケモンのグッズなどを販売するポケモンセンターという専門のテナントも存在する。

2.なぜ高齢者の間で流行るのか?

 若年層を中心として流行っていたポケモンであるが、近年高齢者の間で爆発的に流行っている。私は仕事柄様々なカフェに行く機会が多いが、ポケモンの会話をしている高齢者を多く見かける。「イーブイは草なの?違う?電気タイプのポケモンが欲しんだけど。」というやったことがある人にしか分からないような会話が聞こえてくる。上級者ともなれば、カフェでスマートフォンを2~3台を交互に充電しながら、ポケモンをやっている。実はこのような上級者を5人以上見かけた。なぜこれほどまでに高齢者の間でポケモンが流行るのだろうか。以下に理由を列挙してみた。

①ポケモンを捕まえるために様々なところへ赴く必要があるため運動不足の解消になる。
②スマートフォンの操作も平行して覚えられる。
③ゲームそのものが認知症に効くと言われている。
④子供や孫との同一の趣味としてコミュニケーションが取りやすい。

ポケモンGoというゲームはGPSの位置情報を応用したゲームであるため、プレイヤーが訪れた場所によって捕まえることが出来るポケモンが異なる。これは旅行や街歩きの楽しみの1つとして外出するのが億劫になりがちな、日常生活に活力を与えてくれる。都内ではウォーキングの距離が飛躍的に伸びたという理由で続けている人もいるようだ。またスマートフォンの操作も平行して覚えられることも大きい。スマートフォンのような高機能電子機器ディバイスは操作のハードルが高く、不慣れな高齢者にとっては非常に参入障壁が高い。しかしポケモンGoをやっている高齢者の方々の操作は非常に軽快である。さらにゲームそのものが認知症に効くという噂も流れているようだ。最後に子供や孫とのコミュニケーションのきっかけになるのも大きいだろう。ポケモンというゲームは今や超ロングセラーの任天堂の代表作である。私たちは30代中盤の大人はもちろん、現在の小学生でもよく知っている。孫世代と同一の趣味で一生懸命会話ができることは何よりも変え難いものなのだろう。

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