1.求められる付加価値とはその価値に対していお金を払うかどうか

 今日は求められる付加価値について書いてみたいと思います。ビジネスでよく言われる付加価値って実は求められるているものと、そうでないものがあるのをご存知でしょうか??実は以下の本にその答えが書いてあります。

デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論

 この書籍には日本人の考える付加価値がどのようなものであるか?その付加価値がどのように世界とズレているのかが詳しく書かれています。またそれ故、日本は一人当たりのGDP(生産性)が低いのだと結論付けているのです。以下に一例を紹介してみます。

2.働いている人の考える付加価値と顧客が求めている付加価値は違う。

 この書籍ではある旅館を例に話を展開しています。ある旅館の経営者が「うちの旅館は日本独特のおもてなしの精神からシーツがビシッと貼られていて、コインが弾むくらいの張りを持たせている。ここまでできるのはうちのホテルだけだ。」という趣旨の発言を聞いて、著者はあることに気づいたそうです。「日本の多くの旅館は人的なサービスは確かに素晴らしいが、未だにネット予約もできないし、電子マネーやカード決済ができないところがたくさんある、そもそも顧客に提供する付加価値を完全に履き違えているのではないか?シーツがピンと貼っていることに1万円余計に払う顧客がどこにいるのだろうか?」と思ったそうです。
 これを見た時、「確かに自分たちが考える付加価値と顧客が考える付加価値について考えたことはなかったな」と私自身も思いました。私がサラリーマンをしている時にもう少しこのようなことに気付いていたらと思うと少し後悔もしたものです。

3.末端社員はそれで良い。

 ただここで大切なのは末端社員はその考え方でも良いということです。通常、雇われたばかりの社員は仕事を創造する権限が与えられていないため、目の前の仕事をいかにきちんとこなすかに目線があっても良いとも思います。ただある程度権限のある方がそれでは上記で紹介した事例のようになってしまいます。これは顧客からあった要望をいち早く、叶える習慣をサイクルに組み込むということを徹底することが大切だと思われます。ある1つの要望を組織全体に組み込むまでどのくらいの時間がかかっているかが一度計ってみてはいかがでしょうか?