1.導入

 今日は事業者とサラリーマンの考え方について書いてみたいと思います。以前にも記事に書きましたが、事業者とサラリーマンでは正しいとされる考え方が逆であることが多いです。今回の記事は第2段として書いてみたいと思います。

2.債権

 例に取り上げたいのが債権です。一般的に事業者は売上を上げて、債権回収をして初めて現金が手元に入ってきます。そのため事業者は時に悪質な相手には法的手段を持って債権回収を行い、自分の権利をしっかりと主張します。当然のサイクルですね。しかしサラリーマン的な考えでは「事なかれ主義」が基本となるので、この権利主張を行うことは悪と考えられている場合が多いのです。「いやいや、業務上でもしっかり債権回収もやったことはあるし、悪質な業者には毅然と対応してるから、全然そんなことないよ!」と感じた方もいらっしゃるでしょう。ではそのような方に聞いてみたいのですが、自分の会社に対して賃金未払いの残業が1度でも生じた場合、会社に対して法的手段をもって請求していたでしょうか?恐らく、一度もしたことがないのではないでしょうか?また採用当初の雇用条件と現状が違う条件になってしまった場合、もとの条件に戻すよう会社に要求したでしょうか?ここまで書くと分かると思いますが、このようなことをすれば一般的な日本社会では問題社員として、ピックアップされ社内で村八分にあってしまうことが考えられ、本来あるべき社会の仕組みが機能しなくなっているのです。

3.「事なかれ主義」が悪いわけではない。

 こと事業者の視点で、誰かを雇うことを想定した場合、法的手段を持って権利主張してくる人とそうでない人であれば、まずしない人を雇う会社がほとんどでしょう。権利主張する人は社内での業務を増やす可能性が高く、組織の統制を破壊してしまう可能性すらあります。そういった意味では、事なかれ主義のタイプの人は一定の需要があると言ってもいいと思います。

4.自分はどちらのタイプか?

 そういった意味では独立する前に自分はどちらのタイプなのか、考えてみるのもいいかと思います。仮に「事なかれ主義」なら、「もしかしたら事業者には向いてないかもしれないな。」と考えるのもいいですし、「これからは独立してバチバチやっていくんだ。」と心新たにしてもいいでしょう。一方、そういう権利主張はこれまで臆せずにやるタイプだったし、組織で働くより独立した方が向いてると考えるのもいいでしょう。どちらの考え方で独立しても結局は売上が立つ時は立つ、立たない時は立たないというのが本質だとも言えるので、気持ち的な面で準備しておくくらいがちょうど良いかもしれません。