1.結果までのプロセスが追えない

 昨今、人工知能により多くの仕事がなくなるという言われる社会においてこれからの仕事のあり方について考えてみたいと思います。多くの仕事において人工知能が実装されていく世の中において、仕事の大部分が「〇〇というツールを使うと✕✕ができるらしい。」というやり方が一般的になっていくように思います。もちろん人工知能が計算した過程を手計算で全通り追っていけば、「なぜ✕✕ができるのか?」という理由の部分は検証できるかも知れませんが、計算量が多すぎて現実的にほぼ不可能な訳です。そこで最近の人工知能にはいわゆる結果までのプロセスを可視化できるようなものも登場しています。

2.「なぜ✕✕ができるのか?」という理由が分からないものが仕事と言えるのか?

 結果までのプロセスが分からない物を成果物として顧客に提供するということはそれが仕事と言えるのでしょうか?ある程度、数学の知識があって大企業のように人的リソースが豊富にある場合は分業化して把握することで対応できるかも知れませんが、中小企業でほぼ不可能でしょう。だからといって取り入れなければどんどん他社にお客さんを持っていかれてしまいます。なぜならそれほどサービスの利便性に差が出てくるからです。

3.これからの事業スタイル

 今までの仕事のようにきちんと結果に至るまでの経路を確認してサービスを提供するという事業スタイルから、「いかに人工知能の提供元に損害賠償責任を負ってもらう契約を締結できるか?」という事業スタイルに変わってくるような気がしています。サービスの提供者ももはや事業責任を負えないようになってくるかと思います。特にwebサービスのような全世界にスケールするようなサービスの場合、日本のように消費者が我慢してくれるケースは少なくなってくると予想できます。損害額が予想される規模を遥かに超える振れ幅になってしまった時、これからの結果までの経緯が追えないということは、非常に不安な世の中になってきました。