1.社長から見ると従業員は馬鹿にしか見えない?

 今日は従業員のプロとしての教育について考えてみたいと思います。多くの会社は従業員にもっとプロ意識と責任感を持って仕事をしてほしいと思っています。しかしどんなに熱心に教育しても、それらをうまく達成できている会社は少ないものです。このプロ教育ができない原因は様々あると思いますが、大きく2つの点を抑えられていないからだと思っています。それは「プロとして扱うこと」、「プロ相応の対価を払うこと」の2点だと考えられます。

2.プロとして扱うこと

 まず「プロとして扱うこと」これが最初の難関です。社長と従業員が話をしていると社長にとって従業員が馬鹿にしか見えないという現象が往々にして起こります(中小企業社長あるある)。これは従業員は普段、仕事という作業に従事しているため、経営陣がしてほしい仕事の性質を理解できていないために起こります。長い目で育てればいいと考えている社長さんでも、数年経ってもあまりに成長してない従業員に愕然とすることがあります。これはある種当たり前の現象で、社長と従業員の可処分時間は圧倒的に違うことから起こります。そもそも情報収集する時間に雲泥の差があるので、差が開くことはあっても縮まることはないのです。もしそれを解決したいなら、従業員に作業をさせないで完全フリーにして情報収集に専念でもさせない限り、変わることはないでしょう。またいわゆる部下の尊厳を守るという視点も重要です。昔は、部下を叱責して1発小突いておけば良かった時代もありましたが、現在のマネジメントは非常に難易度が上がっています。このような指導をすれば一撃でアウトです。これをしないためには、自分の部下を自分の部署のキーマンと仮定して接することが有効です。「この人に辞められたら本当に困る」という雰囲気で接することです。何をするにもなるべくお伺いを立て、プロとしての意見を拝聴するというスタンスで接すれば、部下自身もプロとしての自覚が芽生えます。上下関係が崩れてしまうことを恐れ、そのようなスタンスを取れない人もいらっしゃるかと思いますが、会社としてみれば上司が下に見られることなど、部下全員がプロとして仕事をしてくれることに比べれば些末なことです。

3.プロ相応の対価を払っていないこと

 次に「プロ相応の対価を払っていないこと」ですが、これは新人の時から高い給与を払うという意味です。そもそも新人の時は売上に貢献できていないのだから、高い給与を支払うことはありえないという考え方もあるかと思います。ここで書いているのはあくまでプロとして育てるためには何をすべきかという視点で書きますので、事業上の採算を考えれば歩合の方が良いことはいうまでのありません(私も本来はそれで良いと思っている派です)。ただ一方で早期にプロとして育ってほしいと考えるならば、報酬も合わせて支給する方が本当にプロして扱われている認識は芽生えるでしょう。私はたまに20代後半で1000万円くらい支給されている人と会ったりしましたが、ほとんどはしっかりしていました。もちろんベンチャー企業です。
 以上、参考にして見てはいかがでしょうか?